最近、私たちのメディア「Climate Tech」を運営していて、非常にワクワクすることがあるんです。それは、気候変動対策がもはや「意識高い系」のテーマじゃなくて、リアルなビジネスチャンスとして、世界中の企業や投資家が本気で動き出している、という熱量がビシビシ伝わってくること。うちのサイトでは、国内外の最新ニュースやスタートアップの資金調達動向なんかを追いかけているのですけど、毎日飛び込んでくる情報を見てるだけで、未来が少しずつ変わっていくダイナミズムを感じられるのです。まさに、地球の未来とビジネスの未来が交差する、一番面白い分野じゃないかなと考えてます。
そんなたくさんのトレンドの中でも、現在個人的に一番「来てる!」と感じているのが、「GHG排出量の算定・可視化」の領域です。サイトのニュースでも、この分野の国内市場規模が2022年度で51億円に達したって取り上げてましたけど、これって氷山の一角だと思うんです。大企業だけじゃなく、サプライチェーン全体で排出量を把握しようという動きが世界的に加速していて、私たちみたいな中小企業にとっても、もはや他人事じゃなくなってきてる。これってつまり、「環境に配慮してます」というポーズの時代は終わって、「具体的に数字で示してください」というシビアな時代に突入した証拠なのです。
実際に、日本でも「アスエネ」や「Zeroboard」みたいなスタートアップが提供するクラウドサービスがすごい勢いで導入されていますよね。僕の友人がいる会社でも、取引先からScope3(事業活動に関連する他社の排出量)のデータ提出を求められて、急遽導入を決めたって話を聞きました。下の図は、まさにそのサプライチェーン排出量の考え方なんですけど、自社(Scope1, 2)だけじゃなく、取引先全体(Scope3)まで含めて考えなきゃいけない。これをエクセルでやろうとしたら…想像するだけで頭が痛くなります。だからこそ、専門のSaaSに大きなビジネスチャンスが生まれているわけです。

出所: 環境省「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」
もちろん、排出量を「見える化」するだけじゃゴールじゃない。むしろ、そこがスタートラインなのです。そのデータをどう分析して、どこに削減の余地があるのかを見つけ出し、具体的なアクションにつなげていくか。さらには、それをどう自社の企業価値向上や新しいサービス開発に結びつけていくか。本当の勝負はそこから始まるんだと思います。私たちの「Climate Tech」でも、こうした「可視化の次」に来る新しいソリューションやビジネスモデルをどんどん深掘りして、皆さんと一緒にこの大きな変化の波を乗りこなしていきたいな、なんてことを考えています。